質の高い睡眠は心身の健康維持に欠かせません。しかし、仕事や家事、育児など忙しい毎日の中で、なかなかゆっくり眠れないと感じる人も多いのではないでしょうか。本記事では、不眠症のチェックができるよう、不眠症の可能性のある症状をまとめてみました。不眠症かどうか気になったときには参考になさってください。
不眠の原因には、他の病気が隠れている場合もあるかもしれません。東京千住・尚視会健診プラザでは、不眠症などのご相談も可能な一般診察の他、全身の健康を調べるための人間ドックも実施しております。さまざまな角度から健康をサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。当院ではWEBから24時間予約を受け付けております。
目次
不眠症とは?
不眠症は、眠りたいのに眠れない状態が続いたり、十分な睡眠をとったはずなのに日中に倦怠感や疲労感を感じたりする症状のことです。現代社会では、多くの方が不眠症に悩んでいると言われています。不眠症の原因は、年齢を初めとする身体的な要因や、不規則な生活、運動不足、寝る前のスマホやパソコン操作といった生活習慣などが考えられています。
不眠症チェック
眠れないと感じていても、ご自身の症状が不眠症なのかわからないと、受診するかどうかも迷いますよね。ここからは不眠症の代表的な症状を紹介します。不眠症についてのセルフチェックをして、受診が必要かどうかを判断する際の参考にしてみてください。
以下の項目で当てはまるものが多ければ、不眠症の可能性があります。ただし、セルフチェックだけでは不眠症の判断ができず、治療に入ることもできません。必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
年齢
不眠症は、年齢とともに増加する傾向があります。厚生労働省の調査によると、30代女性の約20%、60代女性の約40%が不眠症を経験していることがわかっています。この数からは、不眠症が珍しいものではないことがわかります。1人で悩み始めると、さらに眠りにつきづらくなってしまうこともありますので、早めに専門家に相談しましょう。
寝付き
- 寝床に就いてから30分以上眠れないことが多い
夜中に目が覚める
- 夜中に2回以上目が覚める
- 目が覚めると30分以上眠れない
早く目覚めてしまう
- 希望するよりも2時間以上早く目が覚める
- 早めに目が覚めても、再び眠れない
総睡眠時間が短い
- 1日6時間未満しか眠れていない
睡眠の質
- 十分な睡眠をとったはずなのに、日中に眠気や倦怠感を感じる
- 睡眠中に何度も目が覚める
- 睡眠中に夢をよく見る
- 朝起きたときにすっきりしない
日中の気分
- 日中にイライラしたり、落ち込んだりすることが多い
- 集中力が続かない
日中の活動
- 日中に十分な活動量を確保していない
- 夜遅くまでスマホやパソコンを見ている
日中の眠気
- 日中に強い眠気を感じる
- 昼寝をしても、すっきりしない
以上が不眠症のセルフチェックの項目です。受診する際は、どの項目に当てはまったかを整理し、メモにまとめておきましょう。
不眠症のタイプは?
不眠症は4つのタイプに分けられます。
- 入眠困難:ベッドや布団に入ってもなかなか(30分以上)眠りにつけない。
- 中途覚醒:眠りについても、夜中に何度も目が覚める。
- 早朝覚醒:希望する時間や、通常の2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れない。
- 熟眠障害:眠りが浅く、睡眠時間を確保していてもよく寝た感じが得られない。
このように不眠症は、寝る時間のどの段階で目が覚めてしまうのか、眠りにつきにくいのかなどで分けられています。人によっては、1つのタイプにしか当てはまらないこともありますが、複数のタイプを併せ持っている場合もあります。
不眠症になりやすい人の特徴は?
不眠症には、以下のような人がなりやすいと言われています。
- ストレスを抱えている人
- 不規則な生活習慣を送っている人
- カフェインやアルコールを多く摂取している人
- 寝室環境が悪い人
- 昼夜逆転の生活をしている人
- 精神疾患を持っている人
睡眠は副交感神経と密接な関係にあります。副交感神経は、心身をリラックスさせる「休息・回復モード」に関わる神経であり、夜になると優位になって睡眠を促します。日中は交感神経が優位となり、活動モードへと身体を切り替えます。
不眠症になりやすい人の特徴は、副交感神経を優位にさせにくい点です。寝付きが悪いなと感じたら、意識的にリラックスした状態を作るよう心掛けてみましょう。日中の活動に運動を取り入れたり、夜であればリラックスできるように入浴したり、ストレッチやヨガなどに取り組んだりするといった方法があります。
不眠症の治療方法
不眠症の治療法には、以下のようなものがあります。
- 生活習慣の改善
- 薬物療法
- 認知行動療法
生活習慣の改善には、以下のようなことを取り入れてみることをおすすめします。
- 規則正しい生活習慣を送る
- 寝る前にカフェインやアルコールを控える
- 寝室環境を整える
- 適度な運動をする
- ストレスを溜めない
自分は不眠症ではないかと悩んでいた方の寝付きが、生活習慣を改めるだけでぐっと良くなり、悩みが解消されたという例も見られます。まずはここから取り組んでみるのがおすすめです。
薬物療法では、睡眠薬や抗不安剤、漢方薬などが使用されます。睡眠薬には入眠を助ける超短時間型から中途覚醒を防ぐ中時間・長時間型までさまざまな種類があり、不眠症の症状によって使用する薬が異なります。人によって効きやすい薬や効果の出にくい薬があるため、治療が開始した際に気になることがあれば、我慢せずに担当者に伝えてくださいね。
認知行動療法は、医師やカウンセラーとの対話を重ねながら、不眠症の原因となる考え方や行動パターンそのものを改善していく治療法です。
どのような治療が行われるかは、症状や程度、不眠に悩まされている時間など、人によって異なります。医師と相談の上、ご自身に合った治療方針を選んでいくのが理想的な流れだと言えるでしょう。
不眠症が疑われる場合は当院へ
現代社会において、不眠症は多くの方にとって悩ましい問題です。ストレスが強くかかる生活や、便利になったツール、夜でも明るく過ごせる環境などが原因になっていると考えられています。しかし、不眠症の患者さんは少なくないため、治療方法の研究は日々進んでいます。
不眠症の症状は、適切な治療を受けることで改善・緩和できます。東京千住・尚視会健診プラザでは、患者さん自身の負担が少ない方法を選択しながら、生活習慣の改善をサポートいたします。
セルフチェックをしてご自身が不眠症かもしれないと思った方をはじめ、さまざまな症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。ご来院の際はご予約が必要ですが、WEBからであれば24時間ご予約を承っております。不眠症でお悩みの方は、一人で抱え込まずにご相談ください。経験豊富な医師とスタッフが、あなたの健康をサポートします。
施設紹介
尚視会健診プラザ・尚視会クリニック >>
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