健康診断は、生活習慣病をはじめとした病気の早期発見だけでなく、生活習慣を見直し病気そのものを予防する目的で行われています。
40代になると特定健診という健康診断の対象となります。特定健診はメタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)に着目し、生活習慣病の予防と早期発見を目的として行う健康診断です。
この記事では特定健診について解説するとともに、よく比較される人間ドックとの違いについても詳しく説明していきます。
なお、都内利用者で特定健診・人間ドックの受診をお考えの方は、東京千住・尚視会健診プラザをご活用ください。北千住駅徒歩2分、健診の際にデリケートな部分を隠すことが可能なメディカルアンダーウェアを導入してプライバシーに配慮した検査を行っています。
目次
特定健診とは?
特定健診は40~74歳の方を対象に、生活習慣病の予防と早期発見を目的としておこなう健康診断です。通称メタボ健診とも呼ばれ、特にメタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)に着目した検査項目となっています。メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に脂質異常症、高血圧、高血糖などが組み合わさることで、動脈硬化のリスクが高まり、心臓病や脳卒中などになりやすい病態です。メタボリックシンドロームの予備軍と考えられる方は、男女ともに40歳以上で高く、男性では半数以上、女性でも5人に1人の割合となっています。
特定健診は、会社などで年に1回受ける定期検診とは検査項目が異なり、視力検査や聴力検査、胸部X線検査などは含まれません。特定健診の特徴として、生活習慣病の発症リスクの高い方に対し、医師や保健師、栄養士などの専門家が生活習慣を見直すためのサポートをおこなう「特定保健指導」があります。
特定健診は40歳〜74歳の医療保険加入者が対象
特定健診の対象となる方は次の通りです。
- 実施年度において医療保険に加入する40~74歳の被保険者・被扶養者
- 75歳を迎える誕生日の前日まで受診可能
- 受診年度内に40歳を迎える方は4月1日から受診可能
特定健診を受けるべき理由
日本人の死因の約5割は、がんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病によるものです。生活習慣病は、若い頃からの生活習慣を改善することで予防できたり、重症化や合併症を避けることができると考えられています。
特に心臓病や脳卒中は、いずれも動脈硬化が原因となって起こることが多い疾患と言われています。動脈硬化を起こしやすくする要因は、脂質異常症・高血圧・糖尿病・喫煙・肥満などです。これらの危険因子は単体でも動脈硬化を進行させますが、重なることでより心臓病や脳卒中の危険が高まることがわかっています。
特定健診を受けることで、検査結果で生活習慣病の発症リスクが高い方は、医師や保健師、管理栄養士による、一人ひとりの状態に合わせた「特定保健指導」を受けることができます。特定保健指導の目的は、食生活や運動習慣、喫煙・飲酒といった生活習慣を見直し、生活習慣病を予防・改善することです。
特定健診の検査項目
特定健診には受診者全員が受ける基本的な項目と、医師の判断により追加となる項目があります。
基本的な項目
特定健診の基本的な検査項目は以下の通りです。
問診 | 服薬歴、喫煙歴等 |
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身体計測 | 身長、体重、BMI、腹囲 |
血圧測定 | |
診察等 | |
尿検査 | 尿糖、尿蛋白 |
血液検査 | 脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール |
血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c) | |
肝機能検査(GOT、GPT、γ-GPT) |
医師の判断による追加項目
次の項目は医師の判断により追加となります。
心電図 | |
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眼底検査 | |
貧血検査 | 赤血球、血色素量、ヘマトクリット値 |
血清クレアチニン検査 |
特定健診と人間ドックの違い
特定健診も人間ドックも、どちらも健康状態を知るための検査です。特定健診が生活習慣病の予防と早期発見を目的としているのに対し、人間ドックは一般的な健診だけではわからない様々な病気の早期発見を目的としています。大きな違いは検査項目の量と費用です。
特定健診は国保に加入されている方はお住まいの市町村国保から、健康保険組合や全国健康保険協会などにご加入の方は健保組合から、それぞれ健診費用の一部の補助を受けられます。一方、人間ドックは個人の意思で検査項目を選んで受診するものなので、基本的にはすべて自費です。
「特定健診だけで十分なのでは」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、わざわざ個人で費用を負担してまで人間ドックを受けるメリットは検査項目の多さにあります。特定健診の基本的な項目は10項目ほどです。一方、人間ドックでは検査項目が50~100項目となり、特定健診で受けられる検査項目の他に、呼吸機能検査、眼底眼圧検査、胸部X線検査、胃バリウム検査、胃カメラ検査、腹部超音波検査などを受けることができます。血液検査で調べる項目も特定健診よりも多いです。さらにオプションでマンモグラフィや子宮頸部細胞診、大腸内視鏡検査、胸部・腹部CT検査など、その他の検査を追加することも可能です。特に近親者に大きな疾患になった方がいる場合や、具体的に気になる疾患がある場合などは、一度の受診で多くの疾患リスクの発見に役立つ人間ドックは有用と言えます。
より網羅的に健康状態を把握し、特定健診では見つけられない病気を早期に発見できることを考えると、人間ドックで得られる健康上のメリットは大きいです。
特定健診・人間ドックなら東京千住・尚視会健診プラザへ
この記事では、特定健診についての説明と、人間ドックとの違いについて解説しました。
40歳以上の方は特定健診を受けることができますが、特定健診は生活習慣病の予防と早期発見を目的にしているため、検査項目が限られています。そのため発見できない疾病リスクもあり、特定健診を受けたからと言って安心できるものではありません。より検査項目の多い人間ドックも視野に入れ、健康管理に活用していきましょう。
東京千住・尚視会健診プラザは、北千住駅から徒歩2分の利便性の高い位置にあり、各種健診に対応しています。標準の人間ドックをはじめ、女性の年齢変化に焦点を当てたレディースドックや、あらゆる検査項目を包括したプレミアムドックなど、様々なプランを準備しています。当院における胃や大腸の内視鏡検査は、内視鏡専門医が静脈麻酔を使用し、ウトウトとした状態で楽にお受けいただくことが可能です。要精密検査など異常を指摘された方に対しては、外来部門にてアフターフォローにも対応しております。
当院では女性の方に安心して受診していただけるよう、女性用のメディカルアンダーウェアや女性専用健診スペースをご準備し、マンモグラフィ検査や乳がんのエコー検査は女性検査技師がおこなっております。北千住で特定健診・人間ドックの受診をお考えの方は、東京千住・尚視会健診プラザへご相談ください。
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