生活習慣病には何がある?種類や原因と予防法を解説!

生活習慣病という言葉を聞きはするものの、その中身や原因をしっかりと知る機会はなかなかないですよね。どのような種類の物があり、どのように予防するべきか解説していきます。生活習慣病の予防では定期的な健診を受けることが大切です。

北千住駅御利用圏内の方は、生活習慣病に関する健診やサポートが受けられる東京千住・尚視会健診クリニックをご活用ください。

 

生活習慣病とは?

厚生労働省の定義では「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」が生活習慣病であると定義されています。

つまり、日々繰り返される私たちの習慣が原因の病気であるということです。

以前は成人してから発症する病気であると考えられており「成人病」といわれていました。しかし、最近では子供であっても不規則な生活習慣が原因で発生するため、成人病という名称を見直して「生活習慣病」になりました。

 

生活習慣病の種類

生活習慣病は、生活習慣が原因の病気や状態の総称であることがわかりました。それでは、生活習慣病にはどのような種類のものがあるのでしょうか。1つずつ確認していきましょう。

糖尿病

糖尿病は、血液の中の血糖値が高い状態が続いてしまう病気です。血糖値の基準値は空腹時で70~110mg/dL程度ですが、糖尿病では空腹時であっても血糖値が126mg/dL以上あります。

初期症状はほとんどありません。しかし、糖尿病は、網膜症・腎症・神経障害といった三大合併症が発生しやすいです。また、糖尿病は動脈硬化を引き起こしやすく、心筋梗塞などの心疾患や脳血管疾患などのリスクも高まります。

肥満

肥満は、体に必要以上の脂肪が蓄積された状態のことを指します。食事の欧米化などで脂質の多い食事になったり、運動が不足しがちな生活習慣になったりしていることが原因です。BMIが指標として用いられ、25以上が肥満とされています。BMIの計算方法は「体重(kg)÷身長(m)^2」です。

肥満というと、メタボリックシンドロームが思い浮かぶかもしれません。メタボリックシンドロームは、生活習慣病の前段階の状態を指しています。

腹囲の必須条件と「高血糖」「脂質異常」「高血圧」のうち2つが当てはまった状態です。

腹囲は男性で85cm以上、女性で90cm以上あることが条件であり、臓脂肪型肥満にみられる体型です。

脂質異常症

脂質異常症は、2007年に高脂血症から名称が改められました。

  • LDL-コレステロール(140mg/dL未満)
  • HDL-コレステロール(40mg/dL以上)
  • トリグリセライド(150mg/dL未満)

がそれぞれの基準値外になっている状態を指します。

血液内のコレステロールや中性脂肪が異常状態になっており、動脈硬化が原因の心筋梗塞や脳梗塞につながる恐れがあります。

心筋梗塞

心筋梗塞は、心臓の血管が詰まってしまい、心臓の細胞が壊れてしまう病気です。これまでの糖尿病や肥満、脂質異常症は心筋梗塞を引き起こしやすくなります。これらは、心臓の血管を狭くしたり、血液がドロドロの状態になったりして詰まりやすくなっている状態だからです。喫煙習慣や飲酒習慣も心筋梗塞を引き起こす恐れのあるものであるとされています。

脳卒中

脳卒中は、脳の血管の異常である脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の総称です。脳血管疾患とも呼ばれ、脳の内部に出血してしまう出血性脳血管疾患と、脳内の血管が詰まってしまうことで引き起こされる虚血性脳血管疾患の2種類があります。

糖尿病や肥満など運動不足が原因の高血圧や動脈硬化、喫煙が、おもな原因とされています。

肺がん

肺がんは喫煙習慣などが原因で、肺を作っている気管支や肺胞の細胞がガン化してしまう病気のことです。早期症状は見られないことも多く、進行して初めて症状が出る場合があります。

喫煙者は非喫煙者と比べて男性は4.4倍、女性は2.8倍肺がんになりやすいとされています。

近頃は禁煙の場所が増えたり、分煙が進められていますが、受動喫煙も肺がんになる危険性高めるといわれているのです。

大腸がん

大腸は大腸(結腸・直腸)に発生するがんを指します。初期段階では症状が出ることは少なく、肺がんとともに進行して症状が出ることが多いです。食事など私たちが口にするものが原因で発生します。

飲酒や肥満、加工食品の過剰摂取なども発症の原因とされています。

肝硬変

肝硬変は、肝臓全体に「線維(コラーゲン)」が増加して拡がり、硬くなった状態のことです。アルコールなどを分解する際に肝臓には炎症が生じ、その炎症を抑える時に線維が生成されます。アルコールの過剰摂取などで、肝臓の炎症が続くと引き起こされやすくなります。肝硬変は進行すると、腹水・黄疸・吐血といった症状が見られます。

脂肪肝

脂肪肝は、中性脂肪が肝臓内に多く蓄積し、全肝細胞の30%以上が脂肪化している状態のことです。脂肪肝はアルコールの過剰摂取が原因となる場合が多く、例えば毎日3合以上の日本酒を飲む人の多くに脂肪肝が認められると言われています。

アルコールが原因でない脂肪肝もあり「非アルコール性脂肪肝」といわれています。原因は肥満や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などです。これらは、インスリンの働きが弱くなっているため、脂肪の分解がされにくく、肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。

脂肪肝は前述の肝硬変にまで進行し、肝臓がんにつながる可能性もあります。

慢性気管支炎

慢性気管支炎は、咳や痰が3ヶ月以上ほぼ毎日続く状態です。アレルギーなど元々の体質が原因のこともありますが、喫煙が原因で発症することが多いとされています。

 

生活習慣病の原因

生活習慣病には様々な種類があり、どれも健康を大きく損なってしまうものばかりでした。続いては、生活習慣の中でもそれらの病気につながってしまう習慣をお伝えしていきます。

食習慣

食生活は体を作る基本となります。そのため、食生活の乱れは生活習慣病に大きく影響します。

例えば、

  • 炭水化物を過剰に摂取する
  • 脂質の多い食事が多い
  • 濃い味やしょっぱい物が好き
  • ジュースや砂糖入りのコーヒーなどをよく飲む
  • 夜中の食事や間食が多い
  • 野菜や果物の摂取量が少ない

こういった食生活は、エネルギーを過剰に摂取しており太りやすく、塩分や脂質が多いため血圧の上昇や動脈硬化に繋がります。糖分をたくさん摂ったり、夜間食事をしていると血糖値をあげてしまうため、糖尿病の原因になります。

野菜や果物に含まれるビタミンは、体の機能の維持やエネルギーをつくる手助けをしてくれます。食物繊維も腸内環境を整えてくれるなど、なくてはならない存在です。

忙しい毎日ですが、少しの工夫で食生活は改善することができます。

  • ご飯を大盛りにするのではなく、一口炊飯器に戻してみる
  • 醤油などはおかずにかけず、お皿に出してつけて食べる
  • 砂糖が入っていない果物のジュースやはちみつで代用してみる
  • 腹持ちのいい食材を取り入れてみる
  • タンパク質を意識した食事にしてみる

一度に全て改善しようとすると続かなくなってしまう可能性が高いので、まずは1つずつ試してみることがおすすめです。

喫煙習慣

タバコも多くの生活習慣病に関わっていましたね。タバコに含まれる成分は、肺がんや慢性気管支炎はもちろん大腸がんなどにも影響があるのです。

具体的には、ニコチンやタール、一酸化炭素が私たちの体に悪影響をもたらします。依存症を引き起こしたり、血管を収縮させて血液の流れを悪くしたりします。また、発がん性物質やがんの発生を促進する物質を含んでいるのです。

体に悪いことはわかっていてもストレスの発散になっていたり、コミュニケーションをとるきっかけになっていたりするため、なかなかやめにくい場合もあるでしょう。そんな時には、別のストレス発散方法として運動をしたり別の趣味を探してみたりするのはいかがでしょうか。

東京千住・尚視会健診クリニックの健診で体内の状態をみるだけでなく、生活習慣について医師や看護師に相談してみてもいいかもしれません。当院では健診結果を伝えるだけでなく、再検査や結果のご相談にもお越しください。消化器内科や内科、胃カメラや大腸カメラなど幅広く対応しております。

飲酒習慣

アルコールも様々な生活習慣病の発症に大きく関わっています。アルコールの摂取量は多くても1日に20gまでとされています。

20gのお酒の目安は、ビール中瓶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、ウイスキーダブル1杯です。女性や高齢者はこの1/2〜2/3が適量とされ、350mlの缶ビール1本が1日の目安になっています。また、週に2日は休肝日を設けることも大切です。毎日飲んでいると肝臓がアルコールを分解し続けなくてはならず、肝硬変のリスクが高まります。

運動不足

運動不足は、肥満を引き起こし、心筋梗塞などの循環器疾患・糖尿病・がんといった生活習慣病に繋がります。しかし、運動を習慣にすると、肥満や生活習慣病の予防だけでなく、心肺機能や脳機能を高めてくれます。また、認知症の予防やストレスの発散にもなるため、少しずつ取り入れたい習慣です。

運動習慣をつけようとすると、ランニングやジムに通うなど新しく始めることを考えるかもしれません。しかし、人間は新しいことは続きにくいものです。そのため、今ある習慣のついでに取り組める物がおすすめです。

歯磨きの途中にスクワットをしてみたり、仕事中にできる簡単なストレッチを取り入れてみたりするなどです。小さな運動が気分を変えてくれることを実感できると、少しずつ運動量も増やしていけるため、取り入れてみてくださいね。

 

生活習慣病を防ぐために

生活習慣病を防ぐためには、他にも、睡眠やスマホを控えて生活リズムを整えることも効果的であるとされています。ただ一方で、1人で取り組み続けることは難しかったり、すでに発症してしまっているものに対して個人の力で対抗するのは困難です。もし、紹介した体に良くない生活習慣が当てはまっていたり、気になる症状があったりする場合は、健診を受けてみましょう。東京千住・尚視会健診クリニックでは、雇用時健診をはじめ、足立区検診など各種検診・健診に対応しています。精密検査など異常を指摘された方は、外来部門にてアフターフォロー対応も可能です。

 

生活習慣病が不安な場合は当院へお越しください

生活習慣病は大きな病気につながってしまうなど怖いイメージを持ってしまったかもしれません。しかし「日々の生活習慣が実は様々な病気の予防もできる」という考え方もできます。自分の生活に取り入れられそうな予防法は、少しずつ取り入れてみてください。その一方で、体の中のことは東京千住・尚視会健診クリニックで把握する事をおすすめします。土曜日・日曜日も健診を行っており、平日が忙しくても健診が受けられます。北千住駅から徒歩2分にありアクセス良好です。遠方からでも通勤の途中でも、あなたの都合に合わせてご利用ください。

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