「マンモグラフィとエコーは何が違うの?」
「乳がん検診の時、どっちを選んだらいいの?」
乳がんは女性のがんの中で最も多い病気です。乳がんの早期発見のためには、定期的な乳がん検診が必要です。乳がん検診には、マンモグラフィと乳房超音波(エコー)の2種類の検査がありますが、それぞれどのような特徴やメリットがあるのでしょうか。この記事で解説していきます。
なお、乳がん検診を受けるなら、女性専用スペース完備の東京千住・尚視会健診プラザにお越しください。乳がんは早期発見が命を救います。定期的な乳がん検診を受けて、自分の乳房の健康をチェックしましょう。
目次
マンモグラフィと乳房超音波(エコー)の違いとは?
マンモグラフィとは
マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影(レントゲン)のことです。乳房を圧迫板で挟んで薄く広げて撮影することで、乳房内部の状態を画像として見ることができます。
マンモグラフィのメリットは、以下のようなものがあります。
- 乳がんの初期段階や、しこりを作らない非浸潤性乳がんを発見しやすい
- 乳房内にカルシウムが沈着した石灰化を見つけやすい
- 乳房の密度が高い人でも検査できる
- 検査時間が短い(約10分)
マンモグラフィのデメリットは、以下のようなものがあります。
- 乳房を圧迫するため、痛みを感じる人が多い
- 少量ながら放射線被ばくのリスクがある
- 小さな腫瘍や乳腺の状態が見えにくい
- 妊娠中や授乳中は検査できない
乳房超音波(エコー)とは
乳房超音波(エコー)とは、超音波という耳に聞こえない高い周波数の音を乳房に当てて、反射した音を画像化する検査です。乳房の表面にゼリーを塗って超音波プローブという器具を乳房に当てて動かしながら、乳房内部の様子をモニターで見ることができます。
乳房超音波(エコー)のメリットは、以下のようなものがあります。
- 小さな腫瘍や乳腺の状態を見つけやすい
- 腫瘍の良性・悪性の判断に有用
- 乳房を圧迫しないため、痛みが少ない
- 放射線被ばくのリスクがない
- 妊娠中や授乳中でも検査できる
乳房超音波(エコー)のデメリットは、以下のようなものがあります。
- 石灰化や非浸潤性乳がんを見逃しやすい
- 検査時間が長い(約15分)
- 検査者の技術や経験によって画像の質が変わる
- 乳房の密度が高い人は画像が見えにくい
乳がん検診での選び方
マンモグラフィと乳房超音波(エコー)は、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。どちらの検査を受けるかは、自分の年齢や乳房の状態、検査の目的などによって変わります。
以下に、一般的な検査の選び方の目安を示します。
10代〜20代は乳房超音波(エコー)
10代〜20代の女性は、乳房の密度が高く、マンモグラフィでは画像が見えにくいことが多いです。
また、放射線被ばくのリスクも考慮すると、乳房超音波(エコー)がおすすめです。乳房超音波(エコー)では、小さな腫瘍や乳腺の状態を見つけやすく、痛みも少ないです。
ただし、石灰化や非浸潤性乳がんを見逃す可能性があるので、注意が必要です。
30代で3年以上マンモグラフィを撮っていない場合
30代の女性は、乳房の密度が高い人と低い人が混在しています。乳がん検診をする場合、乳房の密度が高い人は、乳房超音波(エコー)をおすすめします。逆に、乳房の密度が低い人は、マンモグラフィがおすすめです。
ただし、マンモグラフィは3年以上撮っていない場合には、乳房超音波(エコー)と併用することが推奨されています。これは、マンモグラフィだけでは見逃す可能性のある腫瘍を見つけるためです。
30代で3年以内にマンモグラフィを撮っている場合
30代の女性で、3年以内にマンモグラフィを撮っている場合は、乳房超音波(エコー)だけで十分です。マンモグラフィで異常がなかった場合は、次のマンモグラフィは3年後に再度受けることが推奨されます。
ただし、乳房にしこりや痛みなどの自覚症状がある場合は、早めにマンモグラフィを受けることをおすすめします。
40代以上はマンモグラフィ
40代以上の女性は、乳がんの発症率が高くなる年代です。乳腺の発達も衰えてきますが、乳房が脂肪組織に置き換わってきます。そのため、マンモグラフィでしこりが見えやすくなります。
マンモグラフィは、乳がんの早期発見に最も有効な検査です。そのため、40代以上の女性は、マンモグラフィを受けることをおすすめします。
また、乳房超音波(エコー)と併用することで、より精度の高い検査ができます。
マンモグラフィと乳房超音波(エコー)に関するよくある質問
マンモグラフィと乳房超音波(エコー)について、よくある質問とその回答を紹介します。
検査は痛い?
マンモグラフィは、乳房を圧迫するため、痛みを感じる人が多いです。特に、生理前や授乳中など、乳房が張っているときは、痛みが強くなることがあります。痛みを和らげるためには、以下のような工夫ができます。
- 生理後や授乳終了後など、乳房が柔らかいときに検査を受ける
- 検査前に鎮痛剤を服用する(医師に相談する)
- 検査中に深呼吸をする
- 検査者に痛みの程度を伝える
乳房超音波(エコー)は、乳房を圧迫しないため、痛みはほとんどありません。
ただし、乳房にしこりや痛みがある場合は、プローブを当てるときに違和感を感じることがあります。
どのくらいの頻度で受けるべき?
マンモグラフィは、40歳以上の女性は1〜2年に1回、30歳以上の女性は3年に1回受けることが推奨されています。ただし、乳がんの家族歴や遺伝的リスクがある場合は、より頻繁に受けることが必要です。医師に相談してください。
乳房超音波(エコー)は、10代〜20代の女性は1年に1回、30代の女性はマンモグラフィと併用して受けることが推奨されています。ただし、乳房にしこりや痛みがある場合や、マンモグラフィで疑わしい所見があった場合は、随時受けることが望ましいでしょう。
検査は保険適用?
マンモグラフィは、一部の自治体では無料で受けられる場合があります。
また、40歳以上の女性は、がん検診の自己負担額の上限が2,000円になる制度があります。詳しくは、住んでいる地域の保健所や市町村役場に問い合わせてください。
乳房超音波(エコー)は、一般的には保険適用外で、自費で受けることになります。検査費用は、施設によって異なりますが、平均的には3,000〜5,000円程度です。ただし、乳房にしこりや痛みがある場合や、マンモグラフィで疑わしい所見があった場合は、保険適用で受けることができます。
マンモグラフィ・エコー検査なら東京千住・尚視会健診プラザへ
乳がん検診でマンモグラフィや乳房超音波(エコー)を受けるなら、東京千住・尚視会健診プラザにお越しください。当院ではレディースドックも行っているため、女性専用スペースをご用意しております。
東京千住・尚視会健診プラザでは、他にも以下のような特徴があります。
- 最新の機器を使用して、高画質で正確な検査を行います
- 女性の検査者が丁寧に対応し、痛みや不安を軽減します
- 北千住駅からのアクセスも良く、徒歩2分でお越しいただけます
- 検査結果はオンラインで回覧可能なので、忙しい中、何度も足を運ぶ必要がありません
- 定期健診だけでなく、各種人間ドックで精密検査が必要と判断された方の検査も行っていますので安心です
乳がんは早期発見が命を救います。定期的な乳がん検診を受けて、自分の乳房の健康をチェックしましょう。
この記事のまとめ
- 乳がん検診にはマンモグラフィと乳房超音波(エコー)の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットがある
- 年齢や乳房の状態に応じて、適切な検査を選ぶことが大切で、一般的には10代〜20代はエコー、30代はマンモグラフィとエコーの併用、40代以上はマンモグラフィを受けることが推奨される
- 乳がんは早期発見が命を救うので、定期的な乳がん検診を受けることが重要である
専門知識を兼ね備えた女性医師とスタッフが丁寧に対応しますので、気になる症状でお困りの方や、症状がなくても心配な方は、東京千住・尚視会健診プラザへぜひお越しください。
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