睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックと治療法

あなたは、「睡眠中に大きないびきをかいたり、呼吸が止まったりしている」と家族に指摘されたことはありませんか?

もしそうなら、睡眠時無呼吸症候群という病気の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群は、自分では気づきにくい病気ですが、放置すると命に関わることもあります。
そこで、この記事では、睡眠時無呼吸症候群の原因と症状、セルフチェックの方法、治療法や検査方法などについて詳しく解説します。

また、睡眠時無呼吸症候群の検査や治療を受けるなら、北千住駅から徒歩2分のアクセスの良い東京千住・尚視会健診クリニックにお越しください。当施設では、最新の機器と技術による検査や治療を受けることができます。

睡眠時無呼吸症候群は、気づかず放置していると、様々な合併症を引き起こし、脳や心臓などの臓器に負担をかけ、最悪死に至る病です。ご自身やご家族に心配な症状がある場合は、早めの検査や治療をすることが大事です。
この記事を読んで、ご家族も一緒にまずはセルフチェックをしてみましょう。

健康診断センターのご予約はこちらから

人間ドックのご予約はこちらから

 

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に何度も呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。呼吸が止まる時間は10秒以上に及び、1時間に5回以上繰り返される場合に診断されます。呼吸が止まると、体に酸素が行き渡らず、睡眠の質が低下します。その結果、日中の眠気や疲労感、集中力の低下などの症状が出ます。さらに、心臓や脳にも負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。

睡眠時無呼吸症候群には、呼吸しようとする努力があるのに気道が狭くなっている「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」と、脳から呼吸をする指令が出ない「中枢性睡眠時無呼吸症候群」の2種類があります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、肥満や扁桃肥大、下あごの小ささなどが原因で起こりやすく、いびきが特徴です。

中枢性睡眠時無呼吸症候群は、心不全や脳卒中、オピオイド系の鎮痛薬などが原因で起こりやすく、いびきがありません。

 

睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック

睡眠時無呼吸症候群は、自分では気づきにくい病気です。
しかし、放置すると命に関わることもあります。そこで、以下のようなセルフチェックの方法を紹介します。
もし、以下の項目のうち、2つ以上に当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと考えられます。その場合は、早めに専門医に相談しましょう。

睡眠中に大きないびきをかく

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の場合、気道が狭くなることで、呼吸時に空気の流れが乱れて、大きないびきが出ます。いびきは、無呼吸の前兆となることが多く、無呼吸の後には激しいいびきが出ることがあります。いびきは、自分では気づきにくい症状ですが、周囲の人に指摘されることがあります。

呼吸が止まっていると指摘されたことがある

睡眠中に呼吸が止まることが、睡眠時無呼吸症候群の最も特徴的な症状です。呼吸が止まる時間は10秒以上で、1時間に5回以上繰り返されると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。呼吸が止まると、血中の酸素濃度が低下し、心拍数や血圧が上昇します。
また、睡眠のサイクルが乱れて、熟眠感が得られません。呼吸が止まっていると、周囲の人に気づかれることがあります。

日中に眠気に襲われる(ことが多い)

睡眠時無呼吸症候群では、睡眠の質が低下することで、日中の眠気が強くなります。そのため、仕事中や運転中など、集中力や注意力が必要な場面で、居眠りをしてしまうことがあります。居眠りは、生産性や安全性に影響を及ぼすだけでなく、自己評価や社会的評価にも悪影響を与えます。

熟眠感がない

睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に何度も呼吸が止まることで、睡眠のサイクルが乱れて、熟眠感が得られません。そのため、朝起きても、寝た気がしない、寝不足感がある、頭が重い、頭痛がするなどの症状が出ます。熟眠感がないと、日中の活動にも支障が出ます。

高血圧である

睡眠時無呼吸症候群は、高血圧の原因や悪化因子となることがあります。睡眠中に呼吸が止まると、血中の酸素濃度が低下し、交感神経が刺激されて、心拍数や血圧が上昇します。
また、睡眠の質が低下することで、ストレスホルモンの分泌が増えて、血圧が上昇します。高血圧は、心臓や脳などの器官に悪影響を及ぼします。

夜間にトイレで起きる(ことが多い)

睡眠時無呼吸症候群では、夜間にトイレで起きることが多くなることがあります。これは、睡眠中に呼吸が止まることで、心臓に負担がかかり、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)という利尿ホルモンが分泌されるためです。ANPは、尿の量を増やす作用があります。

メタボリックシンドロームの傾向を指摘された

睡眠時無呼吸症候群は、メタボリックシンドロームの原因や悪化因子となることがあります。メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の増加や高血圧、高血糖、高脂血症などの症状が複合的に現れる状態で、動脈硬化や糖尿病などのリスクを高めます。睡眠時無呼吸症候群では、睡眠の質が低下することで、ホルモンのバランスが乱れて、食欲や代謝が変化し、内臓脂肪が増えることがあります。

二重顎・顎のくびれがない

睡眠時無呼吸症候群のリスク因子の一つに、顎の形や位置があります。顎が小さい、後退している、くびれがないなどの場合は、気道が狭くなりやすく、呼吸が止まりやすくなります。顎の形や位置は、遺伝的な要素や、幼少期の口呼吸や舌の癖などに影響されます。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

睡眠時無呼吸症候群の治療方法は、原因や重症度に応じて、以下のようなものがあります。

減量や生活習慣の改善

肥満の予防や解消、禁煙や禁酒をしたり、睡眠薬の使用に注意することが、睡眠時無呼吸症候群の予防や軽減に有効です。軽症の場合は、横向きに寝ることや、枕の高さや硬さを調整することで、気道の閉塞を防ぎ、改善することもあります。

口腔内装具(OA)治療

睡眠中にマウスピースを装着することで下あごを前方に固定し、気道を広げる治療法です。軽度から中等度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療に有効です。CPAP療法ができない患者さんに対して行われます。装置を装着する手間が少ないですが、気道が塞がるのを防ぐ効果はCPAP療法より低いです。口腔内装具は、歯科医師により個人に合わせて作製されます。

持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)

睡眠中に鼻や口に装着したマスクから、一定の圧力で空気を送り込むことで、気道を開放する効果がある持続陽圧呼吸療法は、中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療に最も有効です。CPAP療法は、無呼吸の回数や症状を大幅に改善するだけでなく、心血管系の合併症の予防にも効果があります。

外科的手術

気道を塞いでいる部分を切除したり、気道を広げたりする手術です。手術の種類には、扁桃腺や口蓋垂の切除、下あごの前方移動、舌根の縮小などがあります。手術は、他の治療法が効果がない場合や、解剖学的な異常が明らかな場合に適用されます。手術には、再発の可能性や合併症のリスクがあります。

中枢性睡眠時無呼吸症候群の治療方法は、原因となる疾患の治療や、酸素投与やより高度な陽圧呼吸療法などがあります。中枢性睡眠時無呼吸症候群の治療には、専門的な知識と技術が必要です。

 

睡眠時無呼吸症候群の検査方法

睡眠時無呼吸症候群の検査方法は、以下のようなものがあります。

簡易検査

自宅で簡易的に行える検査で、指先や鼻にセンサーをつけ、血中酸素飽和度や呼吸状態を測定する、簡易型アプノモニターという機械を使います。無呼吸や低呼吸の回数や酸素の低下状態が分かります。

精密検査

病院に一晩入院して行う検査で、睡眠中の呼吸や脳波、心電図、血中酸素濃度、筋電図などを測定する、ポリソムノグラフィー(PSG)という検査を行います。睡眠時無呼吸症候群の有無や種類、重症度が分かります。

口腔内のチェック

口腔内の状態や骨格の特徴が、気道の閉塞に関係することがあるため、口腔内のチェックも重要です。歯科医師により、下あごの大きさや位置、口蓋垂や扁桃腺の状態、歯並びや咬合などを評価します。口腔内のチェックは、口腔内装具の作製や手術の適応にも役立ちます。

その他の合併症検査

睡眠時無呼吸症候群は、心臓や脳などの器官に悪影響を及ぼす可能性があるため、合併症の有無や程度を検査することも必要です。呼吸機能検査や心電図検査、胸部X線検査などが行われることがあります。合併症検査は、睡眠時無呼吸症候群の重症度や原因の判定、治療法の選択にも影響します。

睡眠時無呼吸症候群は、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。もし自分や家族に、いびきや無呼吸、日中の眠気などの症状がある場合は、早めに医師に相談し、検査を受けるようにしてください。

 

睡眠時無呼吸症候群の検査・治療なら東京千住・尚視会健診クリニックへ

睡眠時無呼吸症候群の検査や治療を受けるなら、東京千住・尚視会健診クリニックにお越しください。当施設では、以下のような特徴があります。

  • 最新の機器と連携:最新の機器と技術を用いて、睡眠時無呼吸症候群の疑いがないかの検査を行います。睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、当グループのクリニックや入院施設がある病院などで、簡易型アプノモニターによる検査やその他の睡眠検査、CPAP療法や手術などの治療の必要性を判断し、対応いたします。連携されている施設での治療が可能なので、検査から治療までが非常にスムーズです。
  • 健診結果即日対応:当施設では、健診結果を即日にお渡しすることができます(別途料金)。検査後に医師との面談を行い、健診結果や治療法について詳しく説明します。また、健診結果は画像含め全てオンラインで閲覧可能です。
  • アクセスの良さ:当施設は、北千住駅からのアクセスも良く、徒歩2分の場所にあります。白亜ビルの4階に健診センターがあり、5階に当施設があります。

この記事では、睡眠時無呼吸症候群という病気について、原因と症状、セルフチェックの方法、治療法や検査方法などについて詳しく解説しました。睡眠時無呼吸症候群は、自分では気づきにくい病気ですが、放置すると命に関わることもあります。もし自分や家族に、いびきや無呼吸、日中の眠気などの症状がある場合は、早めに医師に相談し、検査を受けるようにしてください。

睡眠時無呼吸症候群の検査や治療を受けるなら、北千住駅から徒歩2分とアクセスの良い、東京千住・尚視会健診クリニックにお越しください。当施設では、専門医による最新の機器と技術で検査や治療を受けることができます。睡眠時無呼吸症候群は、治療すれば改善する可能性が高い病気です。睡眠の質を高めて、健康で快適な生活を送りましょう。

健康診断センターのご予約はこちらから

人間ドックのご予約はこちらから

施設紹介

尚視会健診プラザ・尚視会クリニック  >>

ホームページ https://www.shoushikai-kenshin.com/

電話番号 03-5284-8149

住所 東京都足立区千住3-72白亜ビル
4F健診プラザ 5F尚視会クリニック

診療時間
8:00~12:00
14:00~17:00

※受付時間は8:00~10:30、13:30~14:30になります。

アクセス

JR北千住駅西口より徒歩2分、つくばエクスプレス北千住駅より徒歩2分、東京メトロ日比谷線北千住駅より徒歩2分、東京メトロ千代田線北千住駅より徒歩2分、東武伊勢崎線北千住駅より徒歩3分

尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

尚視会での内視鏡検査・診察は
24時間予約を承っています。