人間ドックの検査項目は?気になる検査内容を詳しく解説!

人間ドックとは、「自覚症状のない病気」を早期に発見し治療をすることを目的とした総合的な健康診断です。

多くの病気は進行してから症状が出てくることが多いので、気が付いた時には治療が困難な場合もあります。

心臓病や脳血管疾患、がんのリスクとそれらと密接に関係する肥満や高血圧、動脈硬化などの検査は欠かせません。

人間ドックは、一般的な健診と比べて検査項目も多く、肺機能検査や腹部超音波検査などの検査が含まれます。女性特有のレディースドックでは、マンモグラフィや子宮がん健診も行います。

目的は早期発見、早期治療だけでなく病気を予防し健康を守ることにも繋がります。

年齢を重ねても健康に過ごすことができる指標「健康寿命」の延伸に大きな役割を果たしています。

人間ドックの対象は、20歳以上の成人です。

健診で異常が見つからなくても、人間ドックで異常が見つかることもあります。

定期的に人間ドックを受診し健康を維持しましょう。

女性特有の疾患を早期発見・治療するために、東京千住・尚視会健診プラザの人間ドックを

人間ドックの検査項目

一括りに「人間ドック」といわれてもどんな検査を行うのかわからない方が多いかと思います。

医療機関やプランによって違いがありますが、主に以下のような検査を行っていきます。

身体計測/血圧測定

 身長、体重を計測することで体格指数(BMI)を算出する検査です。

体格指数(BMI)の値で痩せているか太っているかがわかります。

BMIの値が25以上が肥満とされ、糖尿病や高血圧などの生活習慣病や心筋梗塞や脳卒中の原因となります。

また、肥満になると骨や関節に負担がかかるため関節障害を起こしたり、痛風や脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなるので肥満を予防することは重要なことです。

血圧測定は、心臓から送り出された血液が血管を押す力を測定しています。

心臓が収縮した時を「収縮期血圧(最高血圧)」、心臓が拡張した時を「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。

高血圧は、心臓や血管に負担がかかるため心筋梗塞や脳卒中、心不全を引き起こす原因とされていますので、まずは自身の血圧を知っておくことが必要です。

心電図

心電図検査は、体表に電極をつけ心臓が動く時に発生する電流を測定する検査です。

この検査では、不整脈や狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患の診断に役立ちます。

一方、心筋症や弁膜症といった心臓の形の異常は分かりにくいので「心臓エコー検査」や「冠動脈CT検査」の画像検査が向いています。

眼科検診

眼科検診は主に視力検査、眼圧検査、眼底検査といった検査です。

視力検査は裸眼、眼鏡やコンタクトレンズをお使いの方はつけたまま検査をします。

眼圧検査は、直接目に空気を吹きつけ眼圧を測ります。

眼圧が高い場合は、緑内障の疑いがあるので要注意です。

眼底検査は、目の奥の写真を撮り、血管や網膜、視神経を調べる検査です。

緑内障や白内障、高血圧や糖尿病による目の合併症などが分かります。

聴力検診

聴力健診では、主に低音域(1000Hz)と高音域(4000Hz)の聴力を調べる検査です。

検査音が聴こえれば「所見なし」、聞こえなければ「所見あり」と判断されます。

「所見あり」と判断された場合は、耳鼻科での検査を受けましょう。

血液検査

血液検査は、血液中の細胞や酵素を測り数値化して病気やリスクを見つける検査です。

血液検査でわかる主な病気は、貧血、肝臓や腎臓の異常、糖尿病、高脂血症が挙げられます。

また、腫瘍マーカーというがんが生産する物質を測定することで、自覚症状のないがんを見つけるきっかけになることがあります。

血液検査は、生活習慣によって大きく数値が変わってきますので、検査の数日前から食事量を減らしたり、運動をしたりすると出るべき結果ではなくなります。普段通りの状態で検査を受けましょう。

また、血糖や中性脂肪は空腹時でないと正しい検査結果が出ない場合があります。

人間ドックを受診する施設の注意に従ってください。

精密検査が必要と判断された場合は、内科を受診、もしくは主治医の指示に従いましょう。

尿検査

尿検査は、主に尿蛋白、尿糖、尿潜血、尿沈渣、尿比重を調べる検査です。

尿蛋白は、尿中のたんぱく質を調べることで腎臓の機能が正常に働いているかを調べます。

正常であれば血液中の蛋白は、腎臓で濾過され再吸収されるので出てきません。

ですが腎機能が低下すると、蛋白は腎臓から漏れ出し尿として排泄されます。

尿糖は、尿中の糖分を調べます。

血液中のある一定値を超えると、再吸収されず尿中に糖が漏れ出します。

尿糖が出てくる疾患には、糖尿病や腎性糖尿、甲状腺機能亢進症が挙げられます。

尿潜血は、尿中に血液が混ざっていないかを調べる検査です。

潜血反応があれば尿の通り道に出血していることが分かり、尿路結石や膀胱炎、糸球体腎炎で陽性になります。

女性の場合、月経中に検査をしてしまうと陽性になりますので注意が必要です。

尿沈渣は、尿を遠心分離機にかけ沈殿した物質を顕微鏡で調べます。

赤血球や白血球、上皮細胞、結晶、細菌が見られ、これらを検査することで疾患を発見する手がかりになります。

尿はさまざまな物質が含まれているので、蒸留水よりも比重が高くなります。

尿比重は、腎機能の異常を調べる指標です。

尿比重が基準値よりも高い場合は蛋白や糖が漏れ出しているということを示し、糖尿病やネフローゼ症候群が疑われます。

尿比重が基準値よりも低い場合は、尿を濃縮する機能の低下が疑われ腎不全や腎盂腎炎が考えられます。

便潜血検査

便潜血検査は、便に血が混ざっていないかを調べる非侵襲的なスクリーニング検査です。

通常便に血が混ざることはありません。

排便時に分かるほどの出血であれば判断は容易ですが、微量であった場合は肉眼で見ることは不可能です。

便潜血検査が陽性だった場合、大腸がんや消化管の出血性の病気、大腸ポリープなどが考えられます。

自覚症状がないと「痔があるから」「肛門が切れてしまったから」という自己解釈をしてしまいがちです。

便潜血検査が陽性の場合は、消化器内科を受診しましょう。

当院の大腸内視鏡検査は、プライバシーに配慮し行います。

大腸前処理専用の完全個室があり周りの方と顔を合わせず検査が可能です。

また、iPadを用意しているので、待ち時間に好きな映画や雑誌をリラックスして過ごせます。

内科検診

内科検診では、診断しにくい病気を見つけるため、視診、触診、聴診器をあてて心臓や肺の異常がないかを調べる聴診を行います。

他にも自覚症状や気になることはないかなどの問診も行いますので、何かあれば質問しましょう。

聴診で異常音を認めた場合、心臓弁膜症などの疾患を発見できます。

呼吸機能検査

呼吸機能検査は、大きな呼吸や勢いよく息を吐き出したりして肺の機能を評価する検査です。

年齢や身長、性別から割り出された予測肺活量に対しての比率(%肺活量)を調べます。

基準範囲は、80%以上で80%未満の場合、肺線維症や間質性肺炎などが考えられ、

70%未満だと肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患が考えられます。

慢性閉塞性肺疾患は、男性に多く2021年の死因順位では第9位と決して軽視できない病気です。

胸部エックス線(上部消化管エックス線(もしくは上部消化管内視鏡))

胸部エックス線では、背後から胸部にX線を照射し、肺や心臓に異常がないかを調べる検査です。

肺炎や気胸、肺気腫、肺がんなどの呼吸器疾患や横隔膜ヘルニア、縦隔疾患の診断に役立ちます。

上部消化管エックス線は、造影剤のバリウム液を飲んでX線を当て食道から十二指腸まで調べます。

検査当日は、胃の中に何も入っていない状態にしていなければいけません。

受診する施設の注意に従いましょう。

上部消化管エックス線では、胃や十二指腸のポリープやがん、潰瘍があるかを調べることができます。

X線は、一回の被曝量は極めて低く人体への影響があると考えられていません。

ただし妊娠中の方や、妊娠の可能性がある方は胎児への影響が懸念されますので必ず申し出ましょう。

上部消化管内視鏡(胃カメラ)は、口や鼻から内視鏡を挿入し消化管の内側から所見がないか調べていきます。

上部消化管エックス線よりも詳細な観察と診断が可能です。

胃カメラでは逆流性食道炎や食道がん、胃がん、胃や十二指腸の潰瘍、ポリープなどを発見できます。

腹部超音波検査

腹部超音波検査は、腹部に高い周波数の超音波を当てて臓器から帰ってくる反射波を写し出し診断します。

肝臓や胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓といった腹部臓器の異常を見つけることができ、身体の負担が少ない検査です。

腫瘍を見つけることが目的ですが、脂肪肝や胆嚢ポリープ、胆石や腎結石といった疾患を見つけることができます。

腹部超音波検査はガス(空気)を含む肺や胃、腸などの臓器は超音波が入りにくく観察が難しくなります。

また、膵臓は胃の後ろ側にあるため見にくくなります。

 

レディースドックの検査項目

レディースドックとは一般的な疾患はもちろん、女性特有の疾患やリスクまで調べられる人間ドックです。

乳がんや子宮頸がんなどの早期発見を目的としています。

女性の部位別のがん罹患数は乳がんが最も多く、次いで大腸がん、肺がん、胃がん、子宮がんの順となります。(出典:厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告 2019」)

乳がんや子宮がんのリスクを知ることが大切です。

また、婦人科系疾患には発症しやすい年代があり、子宮がんは20代から、乳がんは30代から発症のリスクが高まります。

自身の年齢を考慮し検査項目を選ぶ参考にしましょう。

[レディースドックとは]の記事に内部リンクを繋ぐ

マンモグラフィ

マンモグラフィは、X線を使い乳房の病変を調べる検査です。

乳房を板で圧迫し薄く伸ばした状態で撮影するので、多少の痛みを伴います。

乳がんを早期発見するのに必要な検査で、小さなしこりや石灰化などの所見を見つけることができます。

X線を使う検査なので妊娠中の方や、妊娠の可能性がある方には適しません。

必ず申し出ましょう。

エコー検査(乳腺超音波検査)

乳腺超音波検査は、乳房に超音波を当て帰ってくる反射波を画像に写し出し出すことで乳房内部の状態を知ることができる検査です。

腫瘤の有無や大きさ、周囲リンパ節への転移の有無、乳腺線維腺腫や乳管内乳頭腫といった良性腫瘍の診断にも役立ちます。

マンモグラフィとは違いX線を使わないので、放射線被曝がないため妊娠中の方も安心して検査を受けることができます。

しかし、乳腺超音波検査では石灰化の検出が苦手です。

マンモグラフィと乳腺超音波検査の併用で、乳がんの検出率をあげることができます。

乳腺MRI検査

乳腺MRI検査は、MRIを用いた痛みを伴わず、他人に乳房を見られたり触られたりしない検査です。

マンモグラフィや乳腺超音波検査よりも精度が高く乳がんの検出率は、92%と報告されています。

造影剤や放射線を使用しないので、喘息や造影剤アレルギーの方も利用可能です。

妊娠中の方も安心して検査を受けることができます。

子宮頸部細胞診

子宮頸部細胞診は、ブラシで子宮頸部の粘膜から細胞を採取し顕微鏡で調べる検査です。

子宮頸がんの診断に役立ち、異形細胞や悪性細胞(がん)の発見やカンジダ膣炎やトリコモナス膣炎といった感染も分かります。

分かるのは子宮頸部で子宮体部の検査は、子宮内膜細胞診で行います。

子宮内膜細胞診

子宮内膜細胞診は、子宮口から細い器具を挿入し内膜の細胞を採取し顕微鏡で調べる検査です。

強い痛みを伴い十分な細胞が取れない場合もあります。

子宮内膜細胞診では、子宮内膜増殖症や子宮体がんなどの疾患が分かります。

経腟エコー検査(経腟超音波検査)

経腟超音波検査によって子宮の大きさや内膜の厚み、卵巣の状態を調べます。

プローブの挿入時に違和感がありますが、痛みや出血はほとんどない検査です。

自覚症状がない小さな異常も見つけられるので、子宮体がんや卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫など疾患の早期発見に有用です。

骨盤MRI検査

骨盤MRI検査は、骨盤内にある子宮や卵巣をMRIで画像化し病気や状態を調べます。

痛みを伴うこともなく、造影剤や放射線も使っていないので身体への負担は少ないです。

超音波検査と比較しても鮮明な画像が得られるため、骨盤周囲の子宮や卵巣のがんや筋腫、子宮内膜症の診断に役立ちます。

人間ドックの早期受診で疾患の早期発見を

今回の記事では、一般的な人間ドックとレディースドックの検査項目を解説しました。

病気は、自覚症状が出た時には治療が困難な場合があります。

そのため人間ドックは、自覚していない病気を早期に見つけるためにとても重要です。

「自分はまだ元気だから大丈夫」「まだ若いから必要ない」などと思わず1年に1回は人間ドックを受けましょう。

東京都足立区で人間ドックを受診される場合は、北千住駅から徒歩2分に位置する東京千住・尚視会健診プラザへお越しください。

当院はワンフロアで全ての検査が可能となっている上、女性専用の健診スペースもご用意しております。婦人科診察、乳がん検診、乳房エコー検査など、安心して検査を受診いただけるよう女性スタッフが親身に対応いたします。

当院のレディースドックは女性の超音波検査士が担当し、女性医師も在籍しており安心です。

最先端の日本医療ですがデリケートな部分の検査や診察を躊躇し病気の発見や治療が遅れてしまう現実があります。

そこで当院は検査着にも注意を払い、下半身の露出を考えたメディカルウェアで検査への抵抗感を和らげられるよう努めています。

また同ビル5階の尚視会クリニックでは2次精密検査を行っていますので検査後の対応も可能です。

平日に加えて土曜日・日曜日も行っていますのでご都合の良い日を選んでお越しください。

人間ドックはWEBで24時間予約を受け付けています。

院内での待ち時間削減にもつながりますので、ぜひご予約の上、お越しください。

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尚視会健診プラザ・尚視会クリニック  >>

ホームページ https://www.shoushikai-kenshin.com/

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住所 東京都足立区千住3-72白亜ビル
4F健診プラザ 5F尚視会クリニック

診療時間
8:00~12:00
14:00~17:00

※受付時間は8:00~10:30、13:30~14:30になります。

アクセス

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尚視会での内視鏡検査・診察は24時間予約を承っています。

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